
今年の5月から断酒し半年以上経過した現在、体脂肪計で測定したわけではないが見るからに体が引き締まり20代前半のボディを取り戻しつつある。
自称“超重量級クライマー”だった当時よりは大分軽くなったが現在も169㎝ 76kgなのでまだまだ”重量級クライマー”ではある。
3kg変わればグレードが一つ変わると言われるクライミングの世界でワットソンの減量はきっと革命を起こす!!
・・・・・・はずだったんだ・・・。
結果はほぼ変化なし、むしろ保持力がかなり落ちた。
記事の結論を言ってしまうと
減量がグレードに影響しなかった原因
- 腱鞘炎を放置して病院に行かなかった
- 筋トレや運動を継続的にしなかった
その理由を今回は説明させてほしい。(需要の有り無しは別として)
ボルダリンググレードは4級のまま、保持力は低下
6kg以上も体重が減れば体の軽さを実感できていた。
私はロードバイクを乗っているのだが、坂道を上るスピードが明らかに早くなった。
足の筋力を鍛えるよりも体重を減らした方がロードバイクの場合有利になる。
これならボルダリングやクライミングでもきっといい結果が得られるだろうと思っていたのだが、結果はほぼ変化なし。
体重が軽くなった分、指にかかる負担が減って今まで持つことの出来なかったホールドも持てるようになると期待していたが持てないホールドは持てない。
指先の細い腱や筋肉では”超重量級クライマー”から”重量級クライマー”に変わったところで重たいことには変わりなかったようだ。
保持力に関しては確実に低下した。
リードクライミングで以前は登れたグレードでも半分を過ぎたところでパンプしてホールドが握れなくなる。
これに関しては手首の腱鞘炎でしばらくクライミングをしていなかったのが大きな理由の一つなのだが、いくら体重が減ったところでグレードが上がる訳で
はないことが分かった。
クライミングを継続しながら減量が出来ていれば保持力は結果にコミットしていたかもしれない。
減量成功直後に手首の腱鞘炎を発症
体重も順調に減り始め、クライミングへの期待が高まっていた時に左手首に激痛が走った。
親指の付け根あたりが痛いのだ。
親指を動かしたり、握りこんだりすることが出来ない。
調べてみると『ドケルバン病』と呼ばれる腱鞘炎だそうだ。
クライミングジムのオーナーが言うにはクライミングで腱鞘炎になりにくい部位だということなので、子供の抱っこやパソコンの使い過ぎが原因だと思う。
こんなもの湿布貼って安静にしておけば治る。そう思っていたのだが、一向に治る気配がない。
それどころか仕事でハンマーを振るので悪化していく。
しまいには字を書く時の手首の細かい動きでさえ激痛になってしまった。
気が付けばクライミングが出来なくなり4ヶ月が経過していた。
体重の減少に伴い筋肉量も減ってしまった。
減量すれば脂肪と同時に筋肉量も減りやすくなるのは知っていた。
ボディビルの選手達はせっかく身に着けた筋肉を減らさずにいかに脂肪だけ落とすのかに細心の注意を払っている。
ワットソンも筋肉を落としたくないから、食事制限は無理にせず、タンパク質を意識して取っていたのだが駄目だった。
いくらタンパク質やバランスのとれた食事をしていても運動、筋トレをしなければ筋肉は減る一方なのだ。
手首の腱鞘炎になって分かったことは、手首をケガするとトレーニングの幅が狭まる。
ダンベルもバーベルも持てない、走っても振動で痛い。
クライミングや運動へのモチベーションが0になってしまった。
結論。ケガをしたら直ぐに病院に行くこと
4ヶ月程、湿布を貼って冷やすだけの自己流の治療で何も良くならず、遂に手術をする覚悟で病院を受診することに。
お医者さんの診断は「手首の腱鞘炎だね」
予想通りの診断である。
思った通り湿布の処方箋を出されて返されてしまう、そう思っていたのだが注射を打ってもらった。
医学の知識が無いので詳しいことは分からないが、腱の炎症や腫れを抑えるらしい。
どうせただの痛み止めだろう、そう思ってあまり期待していなかったが翌日には痛みがほとんど消えていた。
手首の可動域が回復するのはその後2週間かかったが今では再びクライミングができるまで回復した。
湿布をしているだけではきっと今も痛みに苦しんでいただろう。
皆さんも根拠のない自己診断を信用せず、体調が悪かったら早めに医師の診断を受けた方が良い。
ワットソンのように長い時間を無駄に過ごしてしまう事になるから。