クライミング

リードクライミングの恐怖に勝ちたいあなたへ

ワットソン
いつもギリギリで生きていたい男、ワットソンです。

「俺は常にスリルを求めている...」

「生きていることを実感したいからなっ」

なんて生き方ができればカッコイイじゃん!

子供の頃からの中二病マインドを引きずって今に至るが、クライミングを始めてから気がついた。

俺は超ビビりだ。

リードクライミングで俺のビビり症は真価を発揮する。

ボルダリングならば難なく登れるムーブでもリードクライミングになると手が出なくなってしまう。

落下した際の最悪のパターン(グランドフォール)が脳内でイメージされてしまうからだ。

ビビる気持ちを無くして次のステップに進みたい。

自分の気持ちを整理するために今回はリードクライミング時の恐怖に打ち勝つ方法をロジカルに考え、忘れないためにこの記事を書くことにした。


この記事でわかること

・クライミングと恐怖心について

・正しいクライミング方法

・危険な登り方について


リードクライミングとは

ボルダリングとは異なり、ロープを使用し落下すると命の危険がある高さまで登るクライミング方法。

登る途中に壁にある支点に自身のロープを取付ながら登っていく。

ロープ(命綱)があっても落下の際には衝撃と大怪我をするリスクがあるので技術を必要とする。

要するにめっちゃ怖いってこと。


リードクライミングの怖いところ

高所への恐怖

リードクライミングをしたことの無い人でもこれはイメージできるだろう。

展望台や観覧車でも恐怖を感じる高所恐怖症の人もいるだろうが墜落の心配が無いので問題ない人も多い。

私もそうだ。

しかしクライミングになると話が変わってくる。

たった10mでも恐怖で手が出せなくなってしまう。

これは高所恐怖症ではなく、明らかに落ちるリスクがある状態で恐怖を感じるのは高所恐怖癖と呼ばれる人間の本能らしい。


落下することの恐怖

リードクライミングで必ず付きまとうのが落下の可能性である。

支点のクイックドローにクリップした後、次の支点のクイックドローにクリップするまでの間に落下すれば移動した距離だけ落下することになる。

私がリードクライミングで一番怖いことである。

ワットソン
次の支点の前にたぐり落ちしそうだから早めにテンション張っておこっと♪ワットソンあるある


落下することは怖いだけではなく、岩と体が衝突しケガをすることやロープと体が擦れて火傷(ロープバーン)する可能性もある。

最悪の場合、たぐり落ち(クリップしようとしてロープを送り出してるときに落ちる)やクリップをとばして登ったり、ビレイヤーのミスなどでグランドフォールし命の危険が及ぶ可能性だってあるのだ。


道具の使い方やロープの結び方は正しいか

ハーネスのベルトはちゃんと折り返されていなかった、ロープのエイトノットが間違っていた。

私はまだ経験したことはないが、意外とよくある事例らしい。

クライミング中に間違いに気づいてしまうと絶望である。


クライミング中の道具の破損

「このハーネス何年使ってたっけ?」

「ロープもだいぶ毛羽立ってきたな、まだ大丈夫かな?」

「クイックドローも岩に擦れてちょっとほつれてるな、カラビナも摩耗してるし...」

こんなこと考えてたら登る気持ちなんて失せてしまう。

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自身の道具だけではない、あまり管理のされていない外岩には何十年前に取り付けられたのか分からないアンカーボルトや同じく何年前からあるのか分からない木にロープで結びつけられた残置カラビナもよく見かける。

どこまで信用していいか分からない。

「先週は問題なく使用できたから今週も大丈夫だろう」

そんなこと自分に言い聞かせて登る命がけのチキンレースはしたくない。

リードクライミングの恐怖を軽減する手段はケガのリスクを下げること

高所恐怖癖=落ちて死ぬのが怖い

ってな感じで人間はケガや死亡のリスクを軽減するために恐怖の感情をもつと思うんだ。

だったら落ちてもケガをしないような登り方や落ち方を学習し実際にアウトプットしていくことでリードクライミングの恐怖を減らし様々なムーブに挑戦できるメンタルを手に入れることが出来ると確信した。

安全なクライミングの重要ポイントをあげていこう。


クライミング開始前にビレイヤーとダブルチェックを行う

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これはもう当たり前にみんなやっていることだがクライミングに慣れてくるとテキトーになってしまうことなのであえてあげさせてもらった。

クライマー側ではエイトノットの縛り方、ロープはタイインループを通っているか、バックルのベルトは折り込まれているか、レッグループは裏返っていないかを確認する。

ビレイヤー側もクライマー同様ハーネスの着用法を確認し、確保器と環着きカラビナがびれいループを通っているか、環着きカラビナのゲートはロックされているか等の確認を必ず登るたびに行う。

私が間違いに気付いていなくても相手が気付いてくれたことが過去に数回あったからだ。

(ロープがタイインループをくぐっていなかったとか、環着きカラビナのゲートロック忘れなど)

その逆もまたしかり、お互いの注意喚起にもなるので登るたびに必ずダブルチェックをしよう。

「当たり前のことをバカにせずにちゃんとやる」

新入社員の時に怖い上司が良く言っていた言葉だ。

今ふと思い出したので書いておく。


クイックドローをとばさずに登る

リードクライミングでは安全確保のために必ず岩に打ち込まれたアンカーにクイックドローを掛け、ロープをクリップして登っていくことになる。


もし途中で墜落した場合、最後にクリップした位置を支点に落ちることになるからだ。
この支点から離れるほど墜落時の衝撃が増し、墜落距離も長くなることになる。
当然、グランドフォールの可能性も高くなる。

「そんなこと言われなくても分かるし、わざわざ書くなよ」

記事を読んでくれている人の声が心に響いてくる。

だがクイックドローを一つとばして掛けた経験はないだろうか?

どうしてもクリップしにくい場所にアンカーがあり、無理にかけると墜落するかも。

とか、終了点まであと一つだし保持力があるうちにさっさと終了点にクリップした方が安心する。いわ

そう判断して飛ばしてクリップしたことがある人もいるのではないだろうか?

私の場合はアンカーボルトがあるのに気が付かずにクリップをとばしたことが過去にあるが愚か者だったと反省している。

ネットで見た情報だが終了点前の支点を2ヵ所とばして終了点にクリップできずに墜落しグランドフォールした事例があった。(ビビりには絶対マネできない行動)

ワットソン
二つもクリップ飛ばすのは流石に無茶しすぎやろ…


私の周りにはこんな危険なことをする人はいないが、必ず支点にクリップしていくことが一番ケガのリスクが低い登り方だ。

クリップがどうしてもできないのなら自分の実力を受け入れてトップロープで登るのも良い練習だと思う。


たぐり落ちをしない

たぐり落ちとはクイックドローにクリップしようとしてロープを引っ張り上げた(たぐっている)状態でクリップできずに墜落してしまうこと。

ロープを引っ張った分、墜落する距離も伸びるので墜落時の衝撃が強くなり、グランドフォールの危険性もある。

「たぐり落ちしようと思ってするヤツなんている訳ねーだろ!」

そう言われても仕方がないが、たぐり落ちはしない方が良いのは事実だ。

たぐり落ちを防ぐ方法はズバリ無理をしないこと。

ロープをクリップすることが難しいと感じたら怖いかもしれないが潔く落ちた方が安全だ。

自分のタイミングで落ちればクライマーもビレイヤーも準備ができるし、落下した際に壁を蹴れるような体制ならば体をぶつけずに落下することも可能だ。

それでもクリップできる自信があったのにたぐり落ちしてしまう場合もあると思う。

なので常に墜落をした時に自分がどんな状態になるのかイメージして登ることが大切だ。

地面や岩のテラスから距離が無い場合はグランドフォールの危険を予測し、ルートの途中に大きなボテがあるなら衝突するかもしれないと予想しておく。

これだけでもケガのリスクは下げられるはずだ。


墜落の練習をする

リードクライミングをするうえで墜落の可能性は常に付きまとう。

クライマーとビレイヤーの安全が確保された場所で落下してみるのも良い練習だ。

クライマー側は比較的安全な落下体制が分かるし、ビレイヤー側も落下時の衝撃を体感することで制動技術の練習になる。

大切のは安全な場所で行うということ。

安全な場所と定義は難しく個人によって意見が分かれると思うので墜落練習の場所は各自の判断で行うこと。

私が墜落練習をしたいと思う場所と条件は

  • 地面から距離があり、グランドフォール危険性が少ない高さ
  • 壁の傾斜が少しハングしていて落下しても壁と衝突しにくい
  • 人口壁
  • 最後の支点は逆クリップしていないか
  • ロープが体に引っ掛かりにくい体勢が取れるか
  • 信頼できるビレイヤーか

この条件は私にとって外せない。

特に最後の信頼できるビレイヤーが大切。

過去に一緒に登った人と練習するのがいいよね。

墜落練習の前に必ずビレイヤーと打ち合わせをしておこう。

※練習でも墜落はケガをする可能性があるので自己責任で行ってください。

 

外岩で残置されている終了点

自身の道具については使用前に確認するだろうし、購入時期もある程度は把握しているから交換時期も判断しやすいが、外岩で終了点に使用されている残置カラビナやスリングなどはどこまで信用できるだろう?


私は全く信用できない。

何年前からあるかも分からず、誰が設置したのかも分からず、どれだけ墜落の衝撃を受けたのかも分からない。

分からなことだらけなのだ。

雨や紫外線により劣化が早いので外岩でのクライミングは必ず自分で終了点を作ることが大切。

最終的に回収が困難な場所だったら?

その場合は最後だけ残置の終了点を使うか(状態をよく確認して)、いさぎよく回収を諦めよう。

カラビナもスリングも安くはないけども、命の方が大切である。

恐怖は生き残るために備わった大切な感情

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リードクライミングの恐怖を少しでも克服するために、自分に言い聞かせるためにこの記事を書いたがやっぱり怖いもの怖い。

頭でケガのリスクは少ないのは分かっていても本能がストップをかける。

結局は慣れるしかないのだ。

慣れるためには沢山登ろう。

沢山登って墜落しても正しく登っていればケガのリスクは低いことを体と脳みそに覚えさせて自身の最高グレードに挑戦していきたい。


...とは言ってみたものの恐怖を感じることは悪いことではなく、自身の命を守る為に大切な感情でもあるので、危険なことは危険だと理解できなければならない。

自分の実力と限界を理解してそれに合わせた行動をクライミング以外でも取っていきたいものである。

ワットソン
無謀な挑戦がカッコイイと思っていた時期が私にもありました。

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