クライミング

クライミングロープの寿命はいつまで?

登山を始めたことがきっかけでクライミングをするようになった私だが登っている際、腕がパンプして落ちそうになって来た時いつも頭に不安がよぎる。

「このアンカーボルトは何年前に打たれたんだ?とれないよな?」

「このクイックドロー千切れないよな?」

「今使ってるハーネスはまだ千切れないよな?」

「さっき登った人より俺の体重が重たそうなんだけどザイルは切れないよな?」

「っていうか俺のザイルまだまだ使えるんかな?」

いつも腕力の限界が来た時や核心部に来た時にこんなことばかり考えてしまい、自分の実力をだせなくなってしまう。

「テンションくださーい!!」と言ってしまう...。

じゃあどうすれば不安を解消できるのか?

やはり答えは信頼性の高いギアを使用すること。

支点のボルトは流石に交換するのは難しいがハーネスやロープであれば自分で信頼性を高めることができるはずだ。

今回はクライミングロープの寿命と保管方法について説明していく。

「自分の中の弱い自分に打ち勝つためにも...」

ワットソン
信頼できるロープで大胆に登ろうぜ!



クライミングロープの平均的な寿命

クライミングロープの平均的な寿命に関しては各クライミングロープのメーカーが説明書に記載してくれている。不安になったらこれを参考にするのも一つの手である。


 べアール社の場合

ロープの寿命の目安 ロープの寿命を知る確かな方法はありませんが、通常の使用と適切な手 入れを続けた場合の寿命の目安は下記の通りです。

◆使用頻度が低い場合(休日のみなど):2 年

◆通常の使用(週末と休日):1~ 2 年

◆使用頻度が高い場合(ガイド、フルタイムクライマーなど):3ヶ月~1年

べアール取り扱い説明書より引用

 

 エーデルワイス社の場合

平均的なロープ寿命

・ほぼ毎日使用した場合  3~6ケ月

・毎週末使用した場合  2~3年

・使用頻度が低い場合  4~5年

・使用頻度が非常に低い場合  最大10年

エーデルワイス社 ロープ取扱説明書より引用

 

この二つのメーカーの基準を参考に私のロープ寿命を予想すると、週末のみ使用、屋内ジムでの使用がメインなので2年過ぎれば見た目に問題がなさそうでも交換した方がよさそうだ。

だがこのロープ寿命はあくまでも目安にすぎない。

使用方法次第では一日目でロープの寿命を迎えることもあり得る。


一度の使用でロープ寿命が来ることも当然ある

鋭利な角で擦ってしまった場合

例えば外岩でのクライミングの際、鋭利な岩角で擦ってしまった場合はロープの外皮が切れてしまい使用不可能になったりもする。

岩角だけではない、コンクリートブロックの角に擦ってしまった場合でもノコギリの刃のようにギコギコと削られてしまう。

特に落下して急にロープにテンションがかかった時は要注意である。

クライミングロープは引っ張る力にはとても強いが、せん断力には弱いのだ。

落下した時や、懸垂下降等のロープにテンションがかかった場合は使用後直ぐに目視にて点検を行うべきだ。


落下係数2に近い負荷がロープにかかった場合

落下係数2って言われてもピンとこない人もいるだろうからざっくり説明すると、登っている途中でクイックドローにロープをかけずに登って落ちると危険だということ。

わかりずらいので図で説明したいと思う。

落下係数が2になるように想定した図。ビレイヤーから支点アンカーまでの距離が仮に4mだったとすれば4÷4で落下係数は1になる。

クライミングジムや整備された岩ならば順番にクイックドローにロープをかけていけば落下係数2に近くなることはなさそうだ。それ以前にクイックドローをかけないとグランドフォールする可能性もあるので辛くても必ずロープをかけて登ることが大切。

ワットソン
ビレイヤーの安全確保のためにも正しく登りたいよね


その他にもべアール社の説明書に使用を中止するべき事例が載っており、

・落下係数2に近い墜落を制動した場合

 ・ロープの芯にダメージを受けた場合

 ・シースが非常に虐耗している場合

 ・ロープが危険な化学薬品に壬接触した場合

 ・ロープの安全性に少しでも不安を感じた場合 

べアール社 ロープ取扱説明書 より引用

いろいろ書かれているが結局は最後の項目の「安全性に不安を感じたら」が全てだと私は思う。

不安だったら登りたく無いしね。


ついやってしまうロープ寿命を縮めること

ロープの車内放置

これがもう最悪。

特に夏場になると強い紫外線と車内の高温によりロープの劣化を速めてしまう。

ロープだけではなく登山靴も車内放置するとソールがはがれてしまうし、ナイロン製品やゴム製品にとって車内は劣悪な環境なのだ。

登山やクライミング帰りで疲れていても必ず道具は室内の日光の当たらない場所で保管しよう。


ロープのノーメンテナンス

ジムクライマーにはあまり関係ない話にはなるが、野外で使用してロープが汚れたにもかかわらず放置しておくとロープの寿命を縮める原因となる。

砂がロープの網目に嚙みこむと繊維を痛めるし、泥が付いたままだとバクテリアにより繊維が傷む。

雨等でロープが濡れると強度が低下するので乾かさなければいけない。

クライミングロープとはデリケートなのだ。

砂の噛みこみを防ぐならば「ロープタープ」というシートがあるので地面に敷いておくと砂を防ぐことができる。

もしロープが泥で汚れた場合はロープ専用の洗剤があるのでそれで洗えばオッケー。

ただめっちゃ面倒くさいので極力ロープは汚さないようにしたい。


カラビナのメンテナンス

アンカー側のカラビナの写真だが、バリが出ている。

クライミングを始めたばかりの頃にやってしまったことなのだが、クイックドローのアンカー側のカラビナとクライマー側のカラビナを逆にして使ってしまい、クライマー側のカラビナに傷をつけてしまったのだ。

ロープと触れる箇所に傷ができるとロープの外皮を傷つけてしまうので必ずアンカー側とクライマー側のカラビナは使い分けよう。


 

自分のクライミングスタイルに合ったロープを選ぼう

私の場合は基本的に室内のジムでロープを使うので雨に濡れることや泥、砂による汚れも基本的にない。

なのでロープに撥水加工やコーティングがされていなくてもあまり問題がないのだ。

撥水加工が施されているロープは当然値段が上がるので予算的にも厳しいし、ジムで使用するにはオーバースペック。

私の個人的な考えだがジムで使うだけならば撥水加工無の比較的値段の安いロープを使用し、早い段階で新しいロープに買い替えるのが安全だと思う。

ロープは消耗品だからね。




フリマアプリで売られているクライミングギアは危険?

フリマアプリでクライミングギアを検索するとロープからカラビナまで様々なものが出品されている。

「クライミングの道具は値段が高いから助かる~」

なんて皆さんは思っていないことを願う。

この記事を読んでくれた人ならもう理解してると思うが、ロープの安全性に不安を感じた場合は使用しない方がいい。

フリマアプリで買ったロープは本当に数回の使用しかしてないのか?墜落したことがないのか?何年前に購入したのか?重要なことがわからないのだ。

出品者は売れることしか考えていないので嘘をついている可能性もある。

あまり使用していないと言っているロープを売っている時点で疑った方がいい。

記事の冒頭でも話たが「信頼性の高いギア」があって初めて挑戦する気持ちの準備ができるのだ。

ワットソン
クライミング道具は値段が高いけど信頼できる道具に囲まれたい。

-クライミング